コロナ禍の結婚式:2度目の緊急事態宣言発令と、挙式に向けた準備
前々回と前回に続いて、コロナ禍の結婚式について、第三弾です。
前回までのあらすじ
2度目の緊急事態宣言と、再延期の判断
2度目の緊急事態宣言の発令で、再延期の判断をしたところまで、お話しました。
2人の中で気持ちに折り合いをつけて決定したのですが、次こそは挙げられるようにしよう、ということで、再延期にあたって幾つかの方針を決めました。
まず、挙式スタイルは親族優先ということで、1月に予定していた挙式と同じく、親族婚の形にしました。
続いて、延期日はあまり先の日程にしないこととしました。先の日程になるほど、感染のピーク時であるか、減衰時であるか、予測が困難になっていきます。当初の発表では、「緊急事態宣言は2月7日まで」という発表でしたが、これまでの感染者数の推移グラフをみて、1か月で静まることはありえない、と思いました。1月に緊急事態宣言が発令されたのであれば、減衰するまでに政府も2か月は様子は見て、感染者数を抑えるだろうと予想し、3月末~4月上旬が最適と考えました。緊急事態宣言の範囲が、1回目のときよりも限定的で、飲食店だけにターゲットして上手くいくのだろうか、という不安もありましたが、もし上手くいかなった場合には、1月末頃に自粛の範囲を広げるなりして、追加対策を打つだろうとも考え、この日程で考えました。最終的には、式場の空き日程も見て、今回は4月上旬に設定しました。
さらに今回は、オンライン挙式も視野に検討を進めることとしました。この状況では出席に不安を抱える方もいるかもしれず、とはいえ欠席もしづらい…という方もいるんじゃないか、と2人で考えて、オンライン出席の選択肢も設けました。オンラインでの配信方法については、別記事にまとめます。現地参加とオンライン参加を組み合わせた体制にして、当日どちらにも対応できるようにしました。
オンラインの検討を開始したのは12月末でしたので、1月挙式では準備も間に合いませんでしたが、4月挙式であれば準備できます。オンラインという選択肢を設けたことで、次こそは絶対に挙式ができるだろう、という心境になり、2人の中で、気持ちを落ち着けることができました。
別記事にまとめる予定ですが、今回コロナ禍での結婚式は強いストレスがかかりやすいため、幾つかの対策を講じることは、気持ちを落ち着かせるために大切だと考えています。
挙式に向けた準備
2月はオンライン配信の準備もしながら、動画や小物作りに励みました。概ね完成していたのですが、再延期になったことで時間ができ、ちょっと凝りだすフェーズに入ったかなと思います。もう一度、お花や料理を選びなおして、当日の曲を決めたりと、着々と準備を進めていました。
感染者数の推移はというと、今回の緊急事態宣言は効果的だったようで、予想どおりに減衰してくれました。2月下旬頃から、招待案内もありますので、列席者の心境も伺いました。オンラインの選択肢もあったのですが、予想に反して、皆さま出席して下さるとの回答を頂きました。本当に有難い気持ちで、胸がいっぱいでした。配信準備もしていたところでしたが、結果的には使わずに済みました(笑)
そして3月末、丁度良い時期に緊急事態宣言も解除され、いよいよ挙式本番が近づいてきました。ここから先は、一般的な結婚式と同じく、緊張感も高まってきましたが、感染対策について再度確認するようにしました。
式場側での対策として、
・部屋のキャパシティの半分以下の人数での開催にする
・扉などは開けっ放しにする
などはありましたが、これに加えて、自分たちでもできる限りのことはしようと、
・各卓テーブルに、一世帯につき、1つの消毒液を設置する
・お酌は禁止とする
・これら留意事項について、司会者よりアナウンス頂く
といった追加対策をとりました。
ただし、あまり窮屈になりすぎてもいけないですし、席を立って移動したり、写真を撮ったり、マスク越しでの会話はOKということにしました。また集合写真等は、一時的にマスクを取って頂くことにしました。ウェルカムスペースには、2人の写真を多く飾り、披露宴中に見て楽しんで頂けるようにしました。せっかく親族婚にしたので、なるべくアットホームで自由な雰囲気になるように、心掛けました。
また新郎挨拶がありますので、このような状況での開催であることについても言及するようにし、挨拶文は当日ギリギリまで練りました。
挙式当日
挙式当日の朝を迎えました。
緊張感からか、2人共あまり寝付けなかったのですが、ようやく待ちに待った挙式日です。朝から身支度をし、着付けに向かいました。
ギリギリまでマスクを付けようとしたのですが、介添えの方から「あっという間に進んでいくので、付け外しする時間はないですよ」と言われ、親族紹介に向かう前に外しました。
親族紹介の席に着くと、十分に距離をとり、向かい合わない姿勢で両家親族が待機されていました。久々にお会いする方、お電話でしかご挨拶したことがない方、初めてご挨拶する方、遠方から来られた方、皆さま本当に来て下さったんだな、と実感し、言葉で言い表せない感動と感謝の思いでした。両家父が代表として紹介し、紹介された方は一度マスクを外して会釈頂く、という事前に決めた段取りどおりに進行しました。親族集合写真では、こちらも一時的にマスクを外して頂いて、撮影しました。
その後の挙式・披露宴はいうと、あれよあれよという間に進んでいきました。段取りどおりなのですが、新郎・新婦は常に何かやることがあり、あっという間に感じました。各卓テーブルを回る時間を2回設けましたので、久々にお会いできた親族、直接お会いしたことのなかった親族など、ようやくご挨拶ができて、素直に嬉しい気持ちでいっぱいでした。ここまで約1年間、耐えた甲斐がありました。
コロナ対策については、感染対策を十分にして、事前に親族にも説明していましたので、特に当日危険だと感じる場面はありませんでした。会話をするときには距離をとって、マスク越しの会話をしたり、カメラ撮影時にはマスクを外したりと、皆さまご協力頂いて、滞りなく進みました。当日は終始和やかな雰囲気の中、各人が自由に移動したり写真を撮ったりしていました。高砂にも来て頂いて、お話をしたり写真を撮ったり、久々に会う親族同士でも自撮りを楽しんだりと、あちこちで盛り上がっていました。気合を入れて用意した動画も楽しんで頂けたようです。披露宴中、新郎新婦の2人だけは、マスクを外さないといけないため、ウェディングシールドを持参して高砂に置くようにしました。テーブルラウンドでは、ウェディングシールドで口を覆って話すようにし、なるべく向かい合って話さないように心掛けました。
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挙式後の親族からのコメントも、「良い式だった」「久々に会えてうれしかった」「最近暗いニュースばかりで気持ちが沈んでいたので、久々に良い話で、本当に楽しかった」「純粋に挙式に来たい親族だけが集まる形になって、気兼ねなく楽しめた」といったコメントを頂きました!親族婚では新郎新婦の友人もいないため、親族からすると気を遣う必要もなく、楽しみやすかったようです。友人が来れなくなったのは残念でしたが、一番ご挨拶したかった親族にはお会いでき、楽しんで頂けたようで、私たちとしても大満足でした!!
挙式後も連絡を取るようにしていますが、挙式から2週間以上が経過した今も、誰も体調を崩される方はいません。(両家親族にも、双方体調を崩す方はいなかったこと、お伝えしました) むしろ「挙式で久々に親族に会えて、元気になった!」「明るく楽しい挙式に呼んで貰えて、その後活発になった!」といった言葉まで頂き、結果的にはプラスになったようです。
本当に無事に結婚式ができて、良かったと思いました。
※ コロナ禍の挙式の注意点について、次の記事でまとめました